はぐれ刑事頼みの朝日放送
年明け第一弾。いつになく細切れな話題が多かったせいか、個人的にはあまり突っ込みようのないトピックが目立っていた。
「人志松本のすべらない話」の裏事情とか、相変わらず女性から適当にあしらわれていると思しき石田靖、頑固爺さん化しつつある角淳一、コンビ間意思疎通の悪いシンプレ、C型肝炎訴訟問題解決の裏に川内康範先生あり、などの話題に関するメモは割愛する。
当然と言うべきか、残りは概ね年末特番の論評に終始する。やや遅めのフォロー。
朝日対朝日
年末の「やじうまプラス」拡大特番をABC(朝日放送)のみネットせず、2年ほど前にオンエアされた「はぐれ刑事」の再放送を敢行した件。誠氏は「やじうま」のコメンテーターでわざわざ出演していたにもかかわらず、近畿圏で放映されなかったことに対してご立腹。過去コンテンツの再放送は紅白の裏にこそふさわしいのではないか、とふと考える。しょーもないバラエティー企画を無理やり押し込んでもどうせ率は取れず、良質な映画とかドラマ再放送の方がまだ需要があると思うのだが、なかなか諦めてくれない。例えば、日テレは「シャルウィダンス」などというB級芸能界学芸会ネタ(こんなの誰が観るんだ??)を捨て、「探偵物語」の再放送でもやってくれた方が随分とましであるにもかかわらず...。
K-1
大晦日のK-1。過去の試合シーンを織り込んだり、紅白を意識した試合順等無駄な脚色が非常に煩わしかったという点で誠氏と竹内氏は意見が一致。寝技からパンチ合戦中心へ、という最近の総合格闘技における戦術の変化が顕著に現れている試合であったとの評も。柔道出身者すら寝技を回避する傾向にあることに少々驚愕。また冷静沈着なヒョードルの凄みは相変わらずだ、と絶賛する。
余談だが、ヒョードルの対戦相手をしたチェ・ホンマンを指して誠氏が思わず「あの馬格(だから云々...)」と一瞬言い淀んだ際には私は思わず笑ってしまった。有馬記念ショックの余波、未だ収まらず(苦笑) 。
M-1
遅ればせながら誠氏のM-1グランプリ観戦記。所詮は吉本興業のためのイベントだ、という冷めた見方もする。出来レース説と合わせ、これは巷間よく批判される点ではある(制作著作がABCと吉本興業だからこればっかりはどうにもならない)。サンドウィッチマンは、やや古典的なこなれた芸が面白い味を出していたこともさることながら、敗者復活で勝ち上がってきた勢いも追い風になっていた、と誠氏らは評価する。
個人的には、笑い飯の運のなさとキングコングの一所懸命さ空回りが際立っていた大会であった。
紅白歌合戦
誠氏、紅白における阿久悠特集にシビレる。世代を超えて誰もが口ずさめる歌の連続。氏の偉大さに改めて感銘。今回の紅白それ自体に関しては、過去に比べれば視聴率は振るわずとも、大健闘したのではないかと好意的に評価していた。企画スタッフの若返りが功を奏したのだろう、と推察。毎年アンケート調査を取れば「もう見ない」とか「期待しない」という回答が少なくないにもかかわらず、テレビ凋落のこのご時世に30%以上の視聴率を叩き出すという実績はやはりタダモノではない、と認めざるを得ない。昨年末の放送でも少し話題になったように、結局紅白に代わる企画が思いつかない、という厳しい現実もあるんだよな。