奥深いギャンブル人生

後半、通りすがりの板井氏が参入。姫井議員スキャンダルの件は賢明にも(苦笑)ゲスな方向には向かわず。

霊との交渉

誠氏と竹内氏、最近再会した沖縄の霊能者(シャーマン)に憑き物を指摘される。竹内氏の左肩には若武者の霊が憑依していたらしいが、「憑くのはええけど、そのままおるんやったら毎月きっちり何がしかの幸をもたらしてくれ」と心の中で条件交渉したらいつの間にか出て行ったとのこと。しかし霊と条件交渉するという行為はいわば悪魔と魂の交換契約をするようなもので、本来は止めた方がよいらしいです。

人生はギャンブル

竹内氏がなんだか唐突にも元山口組顧問弁護士であった山之内幸夫氏の相場人生について少々言及。一度株の世界で相場師として成功するも大損を喫して借金だけが残ったが、倦土重来を期して弁護士活動でこつこつと資金を貯めた後に再び相場師として復活を遂げたという逸話。
それを受けて、誠氏も日刊スポーツの記者ファンド(投資日記みたいな記事のネタとして100万円規模で実験的に運用されていたらしい)にまつわるトホホな話を披露。元本を割った後に日経平均ミニ先物の運用でたまたま105万円くらいまで復活した。それも束の間再度元本割れとなり、焦って損を取り戻そうとデカく張ったところを先頃の大暴落に見舞われほとんどスッカラカンになったという。誠氏は当の記者に「相場反転に注意しろ。あまり大きなポジションを取るな」と再三注意を促していたらしいが、当人は慢心が高じていたせいか聞く耳を持たなかったようであった。
これに関連してその後はあれやこれやと相場やらギャンブルの教訓めいた話を展開。この種の話は過去にも幾度となく談義の対象となり、また「16年目のサイキック読本」における誠氏のエッセー「北野誠の人生訓」にも一部重複するのであるが、ためになる話でもあるのでご参考までに箇条書きでちょっとメモしておこうと思う:

  • Ever-changing cycles. 相場(あるいは運=偶然の幸運)は移ろいゆくもの。いつまでも続くと思うな、絶好調。
  • Do not overtrade. 張り過ぎに注意しましょう。余裕資金の範囲内で最悪のケースを考える。
  • 謙虚がなにより。好調は偶然の産物、失敗は必然の産物。
  • 逆境の一発逆転狙いは十中八九失敗に終わる。取り戻そうともがいている人は、根拠の無い希望的観測でバイアスがかかって狂気に陥っているから。感情に支配されているということを忘れないで。系として、マルチンゲール方式(損したら倍張りを繰り返す)はギャンブルでは破産への近道。
  • ギャンブルや投資では、deep pocket(無尽蔵とも思える潤沢な資金)を持っている相手には所詮勝てない(要するにdeep pocketの人とそうでない人では自ずと賭け方が違うということでしょう)。

しかし本当にこういうことを芯から理解できるのは自ら失敗を経験して後のことなんだけどね。例外的に極端な成功例ばかりをセンセーショナルに取り上げる株指南本を指して、「成功譚よりも失敗例の方がはるかに役に立つはずなのに」と竹内氏が非難していたのにはまったく同感。

マカオ発熱中

ギャンブル人生訓の流れで、カジノといえばもはやラスベガスよりもマカオが熱い、という話があった。つい先日ラスベガス資本の巨大カジノ Venetian Macao Resort がオープンしたというニュースがその象徴例だろう。
竹内氏が、「日系資本がマカオのカジノ市場を牛耳っていた」云々と言っていたが、これは根拠不明な話で眉唾。あそこはもともとスタンレー・ホー一族が独占的にカジノ利権を掌握していたところ、マカオの中国返還後に独占が解除され、ラスベガスの米系資本が大挙して進出中というのが現状である。空港のあるタイパ島埋立地がラスベガスのストリップ並みに開発されるという一大プロジェクトが進行中で、近い将来には観光客数で香港を上回る可能性もあるかもしれない。シンガポールもカジノ誘致計画中らしいし、ご存知の通りお隣の韓国(および北朝鮮)でも既にカジノが繁盛しているので、仮に今更東京にカジノを作ったところで太刀打ちできるのかどうか。石原の親バカ爺さんが提唱していたと記憶するお台場カジノ計画ってどないなったんやろ。

今週のクイズ

ゲイのメッカである新宿2丁目からスカウトされて芸能界デビューという意外な俳優は誰か。比較的最近においても2丁目ルートがまだ存続していた、という話。

トランスフォーマー

予告編情報のみを頼りに鑑賞した板井氏、蓋を開けたら「トランスフォーマー」は実はお子様向けのおバカ映画であった、と腐す。「スパイダーマン」といい、最近のハリウッド作品にはこの手のCGこけおどし的おバカ映画が目に余ると一同苦言を呈していた。
はっきり言ってその手の漫画チックな大作映画は大衆動員用集金マシンであって、マーケティングが成功すれば中身などどうでもよいのだろう。それらの興行収入が回りまわって、例えば私が最近観た「リトル・チルドレン」のような、興行的には難ありだが大人の鑑賞に堪えうる良作の投資が維持されていると考えれば、映画業界全体にとって見れば必要悪なんじゃないかとすら思う。集金対象としてカモられるか否かは鑑賞者次第。

イヤな女

板井氏の観察眼。「とくダネ!」アシスタントの佐々木恭子アナに意地悪そうなイヤな女のオーラを感じるという独断と偏見。男受けするタイプと見受けられる内田恭子アナとは対極にある、というような話で盛り上がる。例によって全部妄想ではあるのだが(苦笑)。

不倫スキャンダルと政治家

姫井議員の不倫スキャンダルの件。要は別れ方、切れ方が悪かったんやな、と。不倫であろうと交際中はお互い納得づくでそれなりのご利益を享受していたことを考慮すれば、相手男性の暴露行為もそう褒められたものではない、と率直に批判。また、下半身の性癖と政治家としての資質は本来別物であるし、どちらかと言えばカネがらみの不正の方が悪質で非難されるべき。そもそもしたり顔で不倫やSM(苦笑)を非難している評論家連中はそんなこと言えた義理か、と等々。
まぁ正論ですよ。でも政治家は信用第一やからね。イメージはないがしろにできまへん。色眼鏡で見られてその言葉から信用力が失せてしまったら、政治家としての活動はもう無理やろ(存在意義がない)。例えば一般論として不倫それ自体は大人の勝手ではあるが、不倫して家庭崩壊している政治家(姫井氏がそうかどうかは知らない)の教育政策とか家族・福祉政策とかにどれほどの重みがあろうか。
同じような時期に、アメリカでも政治家の性スキャンダルが騒動を巻き起こしていて失笑。この方は9月一杯で上院議員辞職を余儀なくされたが、姫井さんはイメージ悪いけど辞めない方がいいよ(民主党からは放逐されるかもしれんが)。片山虎之助 が繰り上げ当選したら相手の思うツボだからね。ここは6年間、「ぶって、ぶって」のスローガンとともに石にかじりついてでも議員の席を死守すべし(苦笑)。