日進月歩の騙しの手口

起業バカ

誠氏が「起業バカ」を読んで話題に取り上げ。ライブドアやら平成電電にまつわる詐欺紛い経済行為の話題の延長線上。「フランチャイズって怖いものもあるから気を付けんと。契約金取ってドロンされるケースが多いらしい。(定年退職後の脱サラで)退職金を巻き上げられたりとかね。(感心するほど)巧妙に人を騙す手口の多いこと。とにかく勉強不足が一番怖いのよ」。
確かに起業はリスキーだし成功するのは並大抵のことではないが、これをもって「やっぱり怖いから公務員やサラリーマンで安穏と過ごす人生が一番」という萎縮した価値観を唯一の規範にしてしまう短絡は避けたい。誰でもできるわけではないとは思うものの、チャレンジ精神を皮肉の眼差しで腐す風潮が蔓延しないよう祈る。私がライブドア事件の副作用で気掛かりなのは正にその一点である。
もちろん、「起業バカ」が警告するような(目次と書評を拾い読みした程度だが)待ち受けるリスクや落とし穴を事前に学習しておくことは決して無駄ではない。誠氏言うように、勉強不足は甘い話の裏に気付かず、つけ込まれる。ところがどんなに事前学習したとて失敗はつきものであって、となると一番重要な課題は、実はリスクの取り方なんじゃなかろうか。例えば若い学卒がチャンスに尻込みして冒険をしないのは取るべきリスクを取っていない(かもしれない)。まぁ阪大工学部在籍でホストになるのは...、よく分からん(苦笑)。かと思えば、後がない定年退職の時点で家屋敷を抵当に入れて退職金を全部つぎ込むなど明らかに過大なリスクを取り過ぎで、失敗したら取り返しが付かない。

ライブドア・クイズ

今週のクイズで「ライブドア摘発に検察があれほど早期に動いたのは、ある筋から某企業の買収と転売を頼まれたホリエモンが裏切って自社資産に取り込もうとしたからだと。さてその企業とは??」。武富士という噂だが裏取れてません(笑)。この話は「山岡俊介取材メモ」のまんまパクリだな。誠氏が山岡氏から直接仕入れたのであろう。
しかしながら、この種の国策陰謀説は裏付けがない上に、誇張されたミステリー小説の筋にも似て話に少々無理があるような気がする。「政府側の逆鱗に触れ」とあるが、「政府」って具体的に誰なのさ。それで検察が動くのかよ。そんなアホな(苦笑)。「脱税で挙げる」と脅したともあるが、結局証取法違反容疑で本丸は粉飾決算であることは明らかじゃないの。
UPDATE (2/24): 堀江メール騒動で民主党がガセと思しきネタで自爆した当節、上述の噂も眉唾で解釈はしつつ、「国家の罠」を読めば、国策陰謀説もあながち100%は否定できんなと思い返した次第。
UPDATE (2/27): 27日の放送で、実は山岡氏情報ではないと誠氏が打ち明けておられた。山岡氏に近いジャーナリストから聞き及んだらしいが、話はもっと複雑であるとのこと。解答は武富士の通り。

トリノ(萎)

日本勢成績不振で盛り上がらないトリノ・オリンピック。「テレビと新聞は完全にスカ食らったで」。ひょっとしたらサッカー・ワールドカップも同じ憂き目に遭う恐れ。スポーツに興味ない私にとってはどうでもよいことだが。それにしてもバカの一つ覚えの如くメダル、メダルの大合唱はウゼェーよ。何とかならんか。