毛根、SMAP根、DA PUMP根

テレビ雑感

サイキック・イベント用のビデオ編集の過程で珍ドラマを再発見。筆頭格は「東京湾景」。「真面目に作ったものほど努力の上滑りで珍ドラマ化する危険性が高い。ドラマは一旦走り出したら軌道修正が難しいからねぇ」。視聴率不振で打ち切りたくとも後釜をすぐに埋めることができないもんなぁ。ほとんどの場合は脚本段階で事前に成否を占うことは可能と思うのだが、最近のようにキャスティングありきで企画が決まってしまうと、つまらない先入観で批評眼が曇ってしまうことも少なくないのだろう。打ち切りが確実になったら、それを逆手に取るべく開き直り、ブラックジョークに転化するなどして演出を滅茶苦茶に壊してしまうと逆に面白いかもと思ったりするが、スポンサーが許さんやろな(苦笑)。
本田美奈子追悼企画には感動するも、最近の民放番組における不必要とも思えるくらいに引っ張り過ぎな傾向には苛立ちを隠せず。誠氏が息子さんと観ていた「椎名誠のでっかい旅」が槍玉に上がる。「肝心のイッカクが出てきたのが1時間45分後ですわ。寄り道し過ぎやっちゅうねん。CM跨ぎがいかにもあざとい。結局1時間番組でええんちゃうの。寄り道もそれ自体が面白ければまだ許せるが、道中が全くつまらなかったのよ」。CMを見せることに小賢しくなってくると、視聴者は逆にCMを避けようとしてリアルタイムでは観てくれなくなるという矛盾を孕む。策士策に溺れるというか...。地上波のビジネスモデルも相当危うい。大容量HDDレコーダも普及している昨今、TV番組なぞリアルタイムで観ずに、録画した上でCMカット/飛ばし+早送りで鑑賞するのがベストだ。椎名誠の番組ならば10分で鑑賞完了(笑)。

根と言っても色々

松本美香登場。「田舎に泊まろう」にてISSAが泥酔の挙句布団に運ばれる際にバンダナがずれそうになったら条件反射のようにすかさず手で押さえていたと指摘。相当キテいるのではないか、と(苦笑)。「いっそのことスキンヘッドにすればええのに。ちょっと若いちょい悪オヤジという感じで」。同類項で中居君も心配される。「(中居君の場合は)毛根がSMAP現役感で持ち堪えているわけ。いわばSMAP根なんよ。つまり人に見られることによる緊張感が大事なんです。だからSMAP解散で一気に抜けるかもしれん」。翻って「DA PUMP根」は心許無い。しかし彼のイチモツにはISSA根(なんやそれ)が入っているからあれだけモテるのだとの洞察、「ひょっとしたらヤルときにも帽子被ってる? 上も下も被って...」。参った、久しぶりに腹抱えて笑う。これ、漫才でやったら袋叩きに遭うだろうな(笑)。

「ちょい悪」に潜む違和感

普通の腹出たオッサンがちょい悪オヤジを気取ったところで「実際はイケてないよ。LEONなんてまやかしやね。単なるジローラモ効果やろ」。モデル映えに騙されていると。「蛭子さんとか岸部シローをモデルにしてみろ」。いやちょっと待てよ、モデルに注ぐ憧れが無くなったら誰も追随しなくなるぞ。言うまでもなく、仕掛ける側からすれば、真似る読者が実際にイケてるかどうかなんてどうでもよくて、むしろ勘違いして雑誌で紹介したモノを何も考えずに買ってくれた方が媒体価値が上がって嬉しい。錯覚商法。それに気付かん腹ボテオヤジはほとんど喜劇的存在だが。
一方30代女性版は「艶女アデージョ)」(笑)とか言うらしい。NIKITAを読んで若い小娘に対抗意識を燃やしているとのこと。「これはね、いわば腐りかけの肉とか柿みたいなもんなんよ」。腐りかけの肉等が放つ芳醇さ、熟れたオンナの魅力ここにあり、と(笑)。「綺麗になりたいのは別にええけど、勘違いな対抗意識が鼻につくねん」。腐ったもん同士で競争されても...(苦笑)。

男心 (1)

誠氏、テレ朝の年末討論特番の収録中、オヤジ世代の出演者が休憩合間に世界フィギュアスケート大会の中継を見ながら、半ば我を忘れつつ浅田真央にくびったけの様子に些か感嘆。デーブ・スペクターが「処女だよねぇ...」と溜息混じりにつぶやく。「みんな(処女のままで汚れることなく)このまま死んでくれたらええというくらいに思ってる」。女性と異なり、「オトコは丸ごと愛せないから、変な虫が付いたら裏切られたという感じを持ってしまうわけよ」。これはほとんど動物的な本能やろね。独占欲の裏返しは結局のところ、自分の遺伝子を残すことに必死といいますか、まぁ哀れな生き物です(苦笑)。

男心 (2)

リスナーからの素朴な疑問。ナンパものAVで「ちょっとなら入れてもいいよ」ってどれぐらいのことを言う? ここぞとばかりに竹内氏が滔々と薀蓄をまくし立てる。感心するやらあきれるやら(苦笑)。「それは恥じらいの演出に過ぎません。オトコが抱く妄想のエロビデオならではの具現化なんです。それもシリーズ初期段階の演出ですな」。以前にも指摘していたと思うが、素人ものと銘打った作品は「本当は素人じゃないの。表モノはすべてヤラセです。実はミックスものというのもあるけどね。見分け方としては、モノホンの素人は女の質感が違うもんなの」。
表モノは確かにそうだろうね。実際のところ、ほとんどの鑑賞者はヤラセであること承知だと思う。それに飽き足らなくなると裏モノの世界というわけだが、どうかすると素人の方が恥も外聞もなく過激だったりする。
でもAV作品としては正真正銘の素人さんかどうかはあまり問題にならないであろう。なぜなら、「オトコのエロは妄想に立脚している。そこがオンナと決定的に違うところ」だから。誠氏曰く、「オトコのペニスは壁打ちテニスなのよ。メイドカフェはその典型ですわ」。オトコは視覚でイク、オンナは触覚でイク。