(余談) 屈辱のイニシエーション

i-morleyを聴いて初めて知ったのであるが、英海兵隊の精鋭部隊新兵のおぞましいイニシエーションを密かに撮影したビデオが内部告発で流出し、目を背けたくなるような、あまりにショッキングな映像(全裸ファイトの挙句にコスプレ上官にケリ入れられ失神)が大問題となっている。すっぱ抜きの震源地となったNews of the Worldのサイトでビデオ鑑賞(?)可能。その他、BBCThe Timesの記事をご参考まで。
狂ってる。だが力の支配を背景としたイジメの構図が、なんとなく(あくまでなんとなく)この度のマンション偽装事件での下請けイジメ的要素とぼんやりダブって見えてしまうので、他人事のように嘲っていられるかどうか心許無いわな。
モーリー氏の指摘するように、隔離された特殊な合法的殺人組織という意味では元々狂っている要素十分の、軍隊という階層社会における狂気の発現という見方もあるだろうが、個人的には、英米男子に極端なまでに刷り込まれているマッチョ文化の極限例をここに見たという印象を強くする。アメフトとかラグビーに代表されるように、逞しく筋肉モリモリ、デカチン(big swinging dick)崇拝(苦笑)、オトコの中のオトコを目指す(You're the man!)、文科系男子とかオタク(nerd)はイジメの対象、てな感じの男根主義価値観とでも言おうか。例えば高校生活におけるその種のプレッシャーたるや、ちょっと日本人には理解し難いものがあって、もの悲しいというかバカバカしいというか...。
英米白人男性というと、レディー・ファーストで紳士的、格好良くて優しいィ〜、なんて具合の妄想が抜け切らない一部(?)日本人ですが、一皮向いたらマッチョ思想に染まり切った、手に負えない亭主関白という可能性も小さくないことを知っておいた方がよろしいかと思います、白人崇拝で国際結婚を狙って焦っている30以上の女性の方々(笑)。