(余談) 「メノット」鑑賞メモ

ずっと気になっていた例の「メノット」をレンタル鑑賞。間延びしてしまって今更ここに記すのも少々気が引けるが、ようやくこの目で確かめたので感想等をメモっておくことにしたい。DVD購入を迷っている方にはご参考まで。
結論から言うと、はっきり言って映画作品としては駄作である。あれほどマスコミで喧伝された濡れ場シーンも全く大したことない。藤本綾の熱烈ファン、あるいはお宝蒐集目的ならばまだしも、それ以外の人はレンタルで十分だ。前評判に踊らされて思わずDVDを買ってしまったものの、地団駄踏んで後悔している人は少なくあるまい(苦笑)。
実は「映画批評の館」によるレビューが私の感想にほぼ一致するので、ここで屋上屋を架すようなことはやめて、詳細はそちらを参照して頂ければ幸い。ポイントを要約すれば以下の通り:

  • 脚本が悪くて話にまとまりがない。すべてのエピソードがバラバラで統合されていない印象。その一番の原因は、重要な狂言回しとしての高塚(金子昇)の位置づけ、西徳寺家への関連付けがまったく明確でなく、表層で終わっていること。その他、姉妹の確執やセックスレス夫婦の裏面、父娘の葛藤等々すべてがうまく絡まっておらず、ストーリー全体に「ははぁ、なるほど。あれはそういうことやったの」という説得力がないのである。全体として見れば、あっと驚くミステリーでもなく、さりとて日活ロマンポルノっぽい妖艶さも追求し切れず、すべてが中途半端。
  • 冒頭触れたように、濡れ場は前評判ほど大したことなし。脚本がダメならせめてもの裸で勝負してほしかったのに羊頭狗肉も甚だしい。藤本の熱演は認めるが、エロ度はかなり物足りないと思われる。自慰場面では股を開いてないし、金子との結合シーンもエクスタシーを感じさせず、踏み込みが浅い、浅い。サイキッカーならばこの程度ではほとんどチンピクしないだろう(苦笑)。
  • 国分の演技はまずまずだが、乳首も見せず、実質的に脱いでいないも同然。安売りを回避したというべきか。一方藤本は大根役者否めず、台詞はほとんど棒読み。まぁ、これはしゃーない(笑)。金子の相棒役はミスキャスト気味で目障りこの上なし。蓋を開けてみれば、結局藤本のオッパイを拝めただけという結果に。それでもいいという奇特な人は見ればぁ。
要するに、マスコミの仰々しい宣伝は当てにならんという教訓だけが後に残った虚しい作品であった。
最後におまけですが、ネットで見つけた藤本綾若かりし頃のイベント会場におけるスナップショット集をどうぞ(これこれ)。Aya Fujimoto, RIP...