(余談) 「サイキック讀本」読後感

16年目のサイキック讀本」、先日のサイキック・ミーティング東京公演にて購入したものをザーッと目通し。発売からすでに1ヶ月を過ぎ、かつサイン会も終わった後なので、殆どのサイキッカーは読了のことと察するが、もし買おうかどうしようかまだ迷っている方がいたらご参考まで。
本書はサイキック青年団関係者によるエッセイの寄せ集めであって、15周年記念本のような資料価値ははっきり言って全然ありません。どちらかと言うと中身スカスカですわ(苦笑)。なので、サイン本以外はわざわざ買ってまで読む必要はなかったかも、とちょっと後悔している。買うにしても古本で安く入手した方がよいでしょう、amazonでも既に古本が出品されていることだし...。因みに私が買ったものはサイン入ってない、欝だ(チキショー、ミーティング会場で売ってるからサイン入りかと期待したのによー)。
概要は以下の通り:

  1. 誠に訊け!北野誠の人生訓(北野誠):競馬や株、「ウソまこ」等で培った人生訓を誠氏が自虐的に披露。「女王の教室」のメッセージに通底しているようないないような(苦笑)。個人的には一番面白く読めた。
  2. 37歳のハローワーク(山本正勝):風俗関係の怪しげなアルバイト面接記。これもまぁまぁ興味深い。
  3. ロックアルバム ヤングパーソンズガイド(平田秀):極私的な洋楽+邦楽セレクション。70年代〜80年代を中心に、Iggy PopとかDavid Bowie等々。マニアックなので、ツボにはまれば懐かしさで一杯になるが、そうでなければまるで暗号文だろう(苦笑)。
  4. 関西から全国区へ〜私を通り過ぎて行ったアイドルたち(平井浩一):楊原京子和希沙也大久保麻梨子の3人を紹介。「ふーん、そうなの」という域を出ず。ごめん、この部類の女の子はあんまり興味なくて。
  5. ジャンプ藤井・ホームシアターの旅(ジャンプ藤井):番組でも時折言及されていたジャンプ氏の手作り(?)ホームシアター奮戦記。オーディオ/PCに興味ある読者以外には暗号文ですな(苦笑)。
  6. 長渕剛学概論(平野秀朗):長渕大ファンである平野氏の思い入れが詰まったエッセイ。長渕ファン読者は共感を得るであろう。
  7. マイレージオナニー(竹内義和):本書唯一の創作短編。別のサイキッカーのブログにもチラッと書かれていたように記憶するが、要するに「カイジ」のテイストです。それが判明した時点で興醒め、正直言ってあんまり面白くなかった(苦笑)。
  8. サイキック再・入門(モブ・ノリオ):自らのリスナー歴を回顧した短いエッセイ。
もし15周年記念本のような回顧録風な資料価値のある本が次に出版されるとすれば、たぶんそれは番組打ち切り終了のタイミングでしょうなぁ。最後の「あとがき」で誠氏が「人間にも寿命がある様にサイキックにもいずれ終わりが訪れるでしょう...。そしてそれは今からそんなに遠い未来ではないでしょう...」と吐露しているように、ひょっとしたら2、3年後かもよ。20周年到達で何らかの動きがあるのではないかと勝手に想像していますが、たとえ電波放送が終了したとしても、ABCから離れてpodcastingで独自の展開を続けて欲しい、なーんて妄想する今日この頃。