(余談) 新良妻賢母のすすめ
今朝の日経朝刊にデカデカと広告、「新・良妻賢母のすすめ 愛としあわせを約束する26章」。
なんなのよ、この本? 以下のようなマンセー賛辞コピーのオンパレードを見れば、ネタとしてはおいしいがトンデモ本の烙印を押されても仕方ないと直感:
- 新婚時代よりもっとしあわせ(ハート印付き)になる本です!
- この1冊であなたの人生がみるみる変わる!!
- 全米200万部の大ベストセラー!!
- 男性は愛よりもっと欲している「もの」があります。
- 理想の女性は必ず「2つの側面」を持っています。一つは男性を魅惑し、守ってあげたい気持ちを起こさせる側面です。もう一つは?
- 夫が劇的に変わりました!
- 新婚生活よりも甘く楽しいものに
- 彼は感動のあまり泣き出しました! その夜、彼はこの2年間で初めて私に愛を感じたと言い、一晩中、私を抱いて休んだのでした
- 夫が変わった!! 愛が甦った!! 奇跡のようです
- ありがとうございます!! おかげさまで19刷大増刷
「負け犬の遠吠え」、「結婚の条件」と来て、お次はウルトラ保守回帰のこれがブームなんか、と苦笑しつつも調べたら、日本での翻訳本発行は1998年11月と意外に古い。倦怠期の熟年夫婦層が買って読んでいるのだろうか。
一つ大きな謎があって、本書はどういうわけかamazonで検索に引っ掛からないのだ。代わりに副読本のようなものが3冊リストアップ。それぞれ、ダイジェスト版、より深く学ぶ解説テキスト、および記入実践ノート(笑)。うーむ、これ全部買って真剣に読み込んで「学習」している女性、想像しただけでちょっと怖い。
読者評は米国amazonサイトを見た方がよい。原題は Fascinating Womanhood で、初版本は実のところ60年代(!)に出版されているようだ(読者評からの情報)。時代背景が余りにも違い過ぎるような気がするが。
この本には、もう一つ大きな謎がある。bk1の「この本を買った人はこんな本も買っています」欄を見ると、そこには「アナル全書 健康と快楽の知識」が。良妻賢母とアナル、妄想が止まらない...。