(余談) 株本ブームを考える

今朝の日経朝刊広告欄を見て思わず萌えた。若林史江著「株が好き」(アスペクト)出ます?? この方、確かに写真で見る限りでは♥ッてみたい雰囲気だぁ...。業界では藤沢久美以来かも。ホームページも萌え萌え光線出しまくりで、オヤジ・キラーの素質十分だ。いやぁ、女はトクだなぁ、ただし美人だったらの話だが(苦笑)。
ま、そんなことはどうでもええ。実はこれをきっかけにちょっと調査してみたいと思ったのが昨今の株本ブームだ。何を隠そう、誠氏も今年、株に関する対談本「60分でわかる株のツボ」を出版、サイキックの番組でも株式投資にまつわる体験談が頻出。あながち無縁ではあるまい。今朝の新聞広告にしたって、史江タン(苦笑)本以外に、「真鍋かをりと松本大のいちばんやさしい株のはなし」なんて本も広告出てたしな。とにかく最近やたらとこの手のお手軽株本の広告が目に付く。こりゃ何かプィーンと臭うだろ。
具体的には、株本ブームと実際の相場との関係だ。最近のブームは、もちろん昨春からの上昇トレンドにあやかっていることは明らかだろう。そうそう、98-99年頃のITブーム相場の時もそうじゃった。こういった本の出版件数と相場のトレンドには何か先行・遅行関係がないだろうか。
早速、amazon.co.jpの詳細サーチで手動検索(クソー、jpサイトはweb service解禁してないから自動集計できん...)。抽出対象は「株」OR「トレード」OR「マネー」OR「相場」とし(タイトル欄に"株|トレード|マネー|相場"と入力)、単純に出版月別のヒット件数を記録、これをTOPIXの値あるいは月次収益率と照合するわけである。1994年1月以降を分析。
出版件数は概ね半年程度の季節性が見て取れたので6ヶ月移動平均値を取ってみる。結果は下図の通り(クリックすると鮮明拡大):
株価と株本との関係
98年10月底値からのITバブル以降とそれまでとは株本の出版傾向がかなり明確に違っている。ネット取引の隆盛も関係しているはずだ。98年10月以降に絞れば、株本ブームが株価に対して大体半年程度遅行していることがわかる(4-6ヶ月のラグで相関係数50%程度ともっとも高い)。ITバブルのときにその関係はかなり明確だ。それで今はと言うと、ITバブル時をも凌ごうとする勢いで出版されており、これは今年4月の天井到達時を遅れて追っかけているわけであろう。株本ブームは過去の相場の残像に過ぎない。まぁ当たり前と言えば当たり前。