株と競馬の行動経済学的考察

誠氏の株と競馬の体験談(ほとんど失敗談?)は毎回示唆に富んでおり、非常に有益であります、本人が意識しているか否かにかかわらず...。特に今回は誠氏自ら行動経済学の知見を引っ張り出しての体験談、これは一聴に値しますよ。「ある程度以上損するとダメージが気にならなくなるらしい」って、これは正しく価値関数の理屈そのもの。本人自ら行動経済学の見事なサンプルになってる(苦笑)。この人間心理は、いわゆる損切りがいかに難しいかの理由の一つでもあるのだが、株だけではなくてタレントが手を出した事業・副業で泥沼にはまるパターンのほとんどにおいて損切りをしなかったことが遠因にあるような話が続き、誠氏の話の奥深さにしばし聴き入る。曙しかり、猪木しかり...。死屍累々。誠氏、「体に悪いからもう株止めたいねんけど」。まずは証券会社営業マンの推奨株に手を出すのを止めればどうでしょう。仕手系材料株のやり過ぎじゃないの?
キャメロン・ディアス(Cameron Diaz)の流出ビデオの話。脅迫事件にもなってたとは知らなかった。このビデオ映像、もはやネットで野放しになっているのでファイル交換などで無料入手できます。ただし、我輩も鑑賞したが、別に大騒ぎするほどの映像ではないです。SMチックなグラビア撮影風景でしかなく、ヌケる代物じゃない。石田えりに比べれば可愛いもんでしょう(笑)。
再びお金の話。タイソン(Mike Tyson)やらカルキン君(McCauley Calkin)、大金稼いでも結局スッテンテンになる著名人少なくないのはなぜかを巡る金持ちの摩訶不思議。マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)もある意味この範疇に。本人の浪費癖だけでなく、金があるところにハイエナが群がるのも一因。そのハイエナで一番性質悪いのが家族、身内、友人。本人信頼しているだけに、気づかんうちにあっという間に金が溶ける。慣れん大金持ったら人間ほんまに怖い。大抵の人間は理性失うからなぁー。そういや漫画家江川達也の体験談も思い出した。土地(!)狂った親に身ぐるみ剥がされそうになったような話。金は現代社会の一番のホラーだ。
向こうの有名人噺の流れで出てきたのがボブ・ディラン(Bob Dylan)。本人そのつもりじゃないのに祭り上げられる身になるのも結構しんどいってな心情を吐露、今週回顧録発売の運びで全米でも話題になっているみたい。人は往々にして虚像に騙されるもの。これもサイキックで繰り返し強調、警告されてきたテーマですね。
締めは「昭和洋楽歌謡史」。日本でしか売れない歌手、バンドの話で盛り上がる。ベンチャーズ(The Ventures)やらノーランズ(The Norlans)(笑)、とか。一発屋のパチモン臭さが、なんとも言えない郷愁と日本人の舶来志向に絶妙に絡み合い、ものの哀れを醸し出す。これで一冊本書けるよ。