怪談特集

先回の放送は予告通りお盆恒例の怪談特集が組まれ、後半1時間程度にわたって雲谷斎氏を迎えての怪談尽くしとなった。もっとも、あまり恐怖のパンチが効いておらず、期待外れは否めなかったと思う。話も些か新鮮味に乏しく、物足りないと感じたのは私だけではないであろう。やっぱり中山市朗氏を出さないとあかんのとちゃいますか。
私は雲谷斎氏の著作を読んだりあるいはトークライブを聞いたことがないので手持ちのネタが一体どんなもんかはまったく知らないのだが、少なくとも今回のゲスト出演の模様だけから察するに、話しが上手い感じではなかったし、しかも正直あんまり面白くない。おそらく、中山市朗氏や稲川淳二氏が醸し出すような多少のハッタリ臭さ(苦笑)を伴わないと、ゾッとするような臨場感溢れる恐怖というものは演出できないのかなぁと。逆に好意的に捉えれば、ライブ等では雲谷斎氏の朴訥とした口調の方がむしろ現実感を持って迫ってくる可能性があるのかもしれないが...。
以下、一応怪談話の要約をかい摘んでメモしておきます。ご参考まで。

  • 不意に場にそぐわない様な怪談話をし出すような奴には大抵の場合「悪いもの」が来ているはずだと。
  • 中島らも氏の逸話。千日前の地下にあるバー。着席すると必ず寒気や偏頭痛を催し、イヤ〜な気分に陥るボックス席の存在。何かしら悪い「磁場」が。千日デパート火災事件と関係がありやなしや。
  • 雲谷斎氏の体験談より。和歌山県白浜町、自殺の名所である三段壁に付近に位置するホテル。近場には墓地。人の気配を頻繁に感じる。いわゆる霊道のようになっているらしいと。偶然にも去る9日に「三段壁投身者哀悼と自殺防止の集い」があったとの報道
  • 毎度お馴染みの京都の幽霊マンション。因みに所在地は京都市右京区の嵐山近辺のよう。遊び半分で行かない方がよろしかろうて。
  • 怪談イベントにおけるお経の音等怪音や幽霊目撃現象。誠氏も経験。
  • 雲谷斎氏の体験談より。京都の美山町で川釣りの帰りに夕暮れ時、背後真後ろで救難用笛の音。後ろは振り返らずに一目散でその場を立ち去る。全然関係ありませんが、個人的には「美山」と言えば、かの「美山荘」です。ここには幽霊は出ないと信じたい(笑)。
  • 竹内氏の友人の体験談。広島のとある旅館にて女将から聞き及ぶ。この話を聞くと聞いた人の所に出ると。兵隊のキジマさんが「足は要らんか」と尋ねる。そのとき「要らない」と答えよ。何のオチもなし(苦笑)。
  • リスナー投稿の怪談。家賃格安のアパートを見つて住み着いた友人。その後「変なもん」が憑いてしまう。ファミレスで偶然に居合わせたあるお坊さんに浄霊をしてもらう羽目に。部屋に入るなり、押入れの襖の裏面に生々しい花魁の絵が描かれていたことを発見される。これが生気を吸い尽くそうとしていたとのこと。作り話臭いけどなぁ(笑)。
  • 人形にまつわる心霊現象のいろいろ。雲谷斎氏の分析は常識の範囲内でなんら新しい視点を提供せず。京都のマネキン工場にて少年のマネキンが何度廃棄しても自分の意志で戻ってくる(竹内氏談)。その他リアル・チャッキー現象(苦笑)あれこれ。このジャンルは、何を話しても稲川淳二十八番の「生き人形」を超えることはできません。
  • 生首談義。生首目撃例は結構多いらしい。平野氏は公園の植え込みから生首が一瞬覗いていたのを友人とともに目撃したことがあるという話。白い手目撃も次いで多いとのこと。誠氏、自転車に乗ってる兄ちゃんの後ろに手が絡みついているのをタクシーの運転手と目撃する。
  • 竹内氏の友人。京都在住。至って幸せ。ただし年に一度の「行事」をクリアしなければならない。落ち武者の首がコロンコロンと居間に転がって来るのを通してあげるのだと。失笑。生首ってひょうきんだ(涙)。
  • 雲谷斎氏の友人の体験談より。子供が自分の生首でサッカー遊び。稲川怪談に類似譚あり(河原の女の子)。
  • 京都南座無人エレベータ現象。扉が開いたらお香の匂いが漂う。

蛇足。おいおい、こうやって改めて振り返ってみれば、現場は京都ばっかりじゃないの。何を隠そう私は年明けあたりに京都市への転居を計画しているというのに、今から怖くなってきた(苦笑)。