株式投資に人生を重ねる

ライブドア・ショック。23日の放送は案の定冒頭からこの話題で持ち切りとなり、放送時間の約半分を占めるまでに及ぶ。誠氏が株式投資をやっているせいもあってか、経験談も含めて話の種は尽きないようであった。
もっともその後の事態の進展は速い。週が明けて電光石火で堀江氏らが逮捕され、ライブドア株を置いてけぼりにしつつも(苦笑)却ってアク抜け感から株式市場は落ち着きを取り戻しつつある今となっては、誠氏も火傷を負った17日から18日にかけての市場の混乱もなんだか遠い昔の出来事のように感じられる。ほんの1週間前の騒動なのに不思議である。時間の経過はすべてを癒すということなのか、ライブドア株を除いて(笑)。
事件それ自体に関しては、マスコミで嫌になるほど朝から晩まで散々報道されていることだし、ここでくどくどしく屋上屋を架すような記述は極力控えようと思う。ちょっとだけメモ:

  • 誠氏、17日の暴落時に買いを入れるも18日に突き落とされ。昨年稼いだ利益の2/3が吹き飛んだというような趣旨の嘆き節。10回中9回は勝って調子良くても最後の1回で大損害、下手すりゃ退場という典型を見る。ヘッジファンドの破綻等投資の失敗はこのパターンが多いなぁと我ながら痛感した。昨年の相場活況で味を占め、調子こいて大勝負とばかりに信用取引でガンガンとライブドア株を買い持ちしていた人も多いだろう。ご愁傷様...。
  • 暴落相場で市場が落ち着いて反転するかどうかは、実際に反転するまで分からないものだ。自律反発狙いの下手な打診買いとか、ましてやナンピン買いは危険過ぎる。過去にたまたまナンピンで首尾よく成功したとしても、今度やる時には最後の一刺しになるかもしれない。
  • 誠氏、MBS正月特番の収録で堀江氏に出会い、「今年は株価を倍にする」とのたまわれたらしい。「さすがに買おうかなぁと思ったが止めといてよかったわ」。そりゃ自分に都合の良いことしか喋らんよな(苦笑)。CBCラジオ番組の推奨株コーナーでライブドア関連株をついぞ推薦しなかったことに加え、踏み止まった誠氏をちょっと見直す。
  • ライブドア株は結局新興宗教みたいなところがあったと思うよ」。同意。自分のアタマで考えずに教祖に夢を託した結果がこれである。多くの人が堀江氏の人物像の本質を見抜けなかったし、IT企業とは名ばかりの投資サークルに過ぎないライブドアの実態も見抜けなかった。見抜こうとしなかった。いや、知っていて敢えて無視した、自分も株で儲かっている間は...。そういう意味ではライブドア株を買った小学生とお母ちゃんも共犯者である、可哀相だが。サイキックに似つかわしくなく説教臭くなるので、これ以上の教訓談は、例えば板倉氏のブログに譲る。
堀江氏らが逮捕されたことを受け、次回放送も冒頭からライブドア事件関連オンパレードとなることは必至だが、マスコミ報道の受け売りではないサイキックらしい裏話を期待したい、殺されない程度に(苦笑)。
UPDATE (1/27): つまんない蛇足。ライブドア事件効果で最近テレビ露出が増えている板倉雄一郎氏。この顔どっかで見たなぁと記憶を探っていたらたった今思い出した。吉本新喜劇内場勝則だ(笑)。