(余談) 賭博堕天録カイジ

賭博堕天録カイジ

先日、本屋に立ち寄った折、カイジの新シリーズが再開していたことを遅ればせながらに知る。今度の標題は「賭博堕天録」。新シリーズ再開は噂には聞いていたが、普段コミック誌を読まないので動向をキャッチできずにいた。昨秋からヤングマガジンで連載をスタートしていたんですね。今週には単行本の第3巻が刊行されている。かつて誠氏がカイジにご執心だったこともあり、サイキック青年団で再び言及される日があるかもしれない。
amazonのユーザ・レビューで批評されているように、かつてのシリーズは「限定ジャンケン」等々読者に何の前提知識をも要求しなかったにもかかわらず、今回の新シリーズでは麻雀をモチーフにしているために(「地雷ゲーム」という二人勝負の変形麻雀)、麻雀の基本ルールを知らないことには十分にスリルを味わうことができないどころか、ほとんど意味不明という大きなハンデを背負っている。でも福本伸行氏は本来はこれをやりたかったんじゃないかなぁとも思う(前シリーズのヒットを実績に、敷居は高いが麻雀題材もOKとのお墨付きを得たのかも)。
麻雀音痴の読者もある程度惹き付けるためには、心理描写でどこまで読ませるかという力量が前作以上に問われることになると思うが、その奇想天外な発想に感服する福本伸行氏ゆえ、そうそう期待を裏切ることはないんじゃないかと楽観視し、今後の展開を楽しみに待つとする。
蛇足。携帯電話で楽しめるカイジのゲームサイトに早くも地雷ゲームが登場。