(余談) 有村かおりの不倫小説

小説現代4月号にかつて不倫騒動で物議を醸した元TBSアナ有村かおり氏の処女小説が掲載とのことで、早速立ち読みする。
有村アナと言えば10年ぐらい前（だったっけ?）News23にレギュラー出演していた頃が懐かしい。
ニュースでの取り上げられ方を見て、かなりのエロ度を期待して読んだのだが見事に期待はずれ。艶かしいシーンはニュースで引用されている箇所のみで、渡辺淳一には遠く及ばず、ハジケ足りず...。
ネタバレは控えるとして、要するに30過ぎのキャリアウーマンがかつてのほろ苦い不倫体験を回想し、決意も新たに相手に宛てて書いた手紙が主題になっている。なんや「手紙という作文に逃げよったな」と（苦笑）。全体に不倫というテーマがやや陳腐で、「どこかで読んだような」とか「よくある話やな」で終わり。だからご本人の体験を反映しているかどうかなどほとんど気にならない、それほどにありふれた話でしかなかったです。どうせ書くなら、例えばSMとか性倒錯をモチーフにすれば「やるのぉ」と思えたかも知れないが。