(余談) femaleを観る

女性のエロスに潜む深層心理に切り込んだオムニバス映画という触れ込みで注目を集めている映画 female を鑑賞。原作本はこれ。まぁ「メノット」の前哨戦というわけではないが(苦笑)、エロということで嫌が応にも期待感は高まっていた。以下、雑感:

  • 塚本作品の「玉虫」の人気が高いみたいですが、自分としては第1話の「桃」が一番よくできていたと思う。ただし、長谷川京子の濡れ場は絶無、桃食いで誤魔化しやがった(笑)。彼女の中学生時代の回想シーンで先生とのくんずほずれつを貧乳、いや可愛らしいオッパイ晒して熱演したのはなんと野村恵里であった(かつて「ポチたま」とかセブンイレブンのCMに出ていたあの子ですわ)。もうちょっと野村恵里に注目集まってもよさそうなもんだが、ほとんど黙殺されているような印象。自分も実際に観るまで知らなかった。しかし藤本綾(「メノット」で完全引退との噂)といい、濡れ場転向はホリプロの新たなタレント再生路線として定着しつつあるのだろうか。
  • 第2話「太陽のみえる場所まで」は最低。第1話の掴みがまぁまぁ良くて、野村恵里でせっかく盛り上がったところを片桐はいり石井苗子で奈落の底に突き落とされる(苦笑)。ストーリーも意味不明。ひとえに室井佑月の原作が悪い。
  • 第3話「夜の舌先」は高岡早紀が淫語乱発でgood。キャラ設定や映像処理の手法に塚本色が出ていたのでこれが塚本監督の作品かと思いきや違っていた。高岡早紀はビーチク見せずで若干思い切りの良さが足りず。
  • 第4話「女神のかかと」は多分男ならば誰しも共感できるストーリーと思う。一番分かりやすい美しい話。ただし、奥さん役は大塚寧々ではなくて石田ゆり子でやって欲しかったなぁ(笑)。
  • ラスト「玉虫」は、遂に出ました石田えり(笑)。もっともストーリーはほとんど意味不明。結局石田えりの「渚のシンドバッド」振り付けダンスしか印象に残っていないのであるが、これが強烈にチャーミングでして。例の流出ビデオにおける妖艶ダンスと重なって見えたのは恐らく自分だけではなかったと思う(苦笑)。オバさんがこういうお茶目なダンスをやるとたまらなくキュートに見える(ことがある)という事実を新たに発見させられる。
  • 全編通しての最初と最後およびinterludeに差し挟まれていた艶かしいダンスはまったくの余計。百歩譲ってエンディングだけで十分。
というわけで今回の教訓:玉石混交の抱き合わせ販売は止めよう(笑)。
残念ながら興行不振のようであり、どうやら今月中にもロードショウ打ち切りとなりそうな気配濃厚。すでに打ち切ったか明日で終演となる劇場もチラホラ。観に行かれる方はお早めに。石田えりのダンスだけでも観る価値あり、かな(笑)。
UPDATE (6/2): 野村恵里はすでにホリプロを解雇されたとの噂を2chで散見。プロフィールのページは残存しているにも関わらず、所属タレント一覧に名前が見当たらないので、なんか変だなと訝しんでおったらお払い箱の可能性とは絶句(真偽のほどは不明)。まるで藤本綾と同じではないか(苦笑)。思うに女性タレントにとってホリプロは鬼門だ。理由は簡単で、抱えている女性タレントの数が多過ぎるから。故に一人一人のプロモーションやケアが行き届かなくなるのも無理からぬこと。鬱屈した飼い殺しタレントが多いであろうことは想像に難くない。一方で、和田アキ子とかあびる優深田恭子もそういう感じになりつつあるな)に不釣合いに梃入れしているマネジメントの姿勢に首を傾げざるを得ない。