マッチ売りの少女商法

Takami Mika

山のように出ている自己啓発本。「全部当たり前のことしか書いてへん」。これだけ売れているのはある種の「ガス抜きなんでしょうな」と竹内氏。まったく同感。以前にも書いたが、占いも同様で、全部自分を納得させるための「ガス抜き」に過ぎない。「実際の世の中なんて、コツコツやっても報われないことの方が多いし、適当にやった奴がたまたま大儲けすることもザラ」だからこそ、小さなコツコツ努力が最後に勝つ、というような物語を自分に信じ込ませ、「やっぱりそうだ」と納得させてもらえる本が受けるのであろう。そういう確認作業というか自己正当化に飢えている隙間へスコンとはまる、腑に落ちる商品なんだろうね。加えるに、「何の取り柄もないこの私でもすぐに実践できる」というお手軽感が重要だ。だから、逆に本質的かつ哲学的な本など売れよう筈もない。もっとも、運というものに思いを馳せた場合、自己啓発本を読むまでもなく、「当たり前のことをコツコツ」という態度は、幸運(=コツコツを超越できるジャンプの機会)を誘き寄せるための前提条件としては正しい(結果は保証されないけれど)。啓発本の需要が多いということは、当たり前のことすらできずに漫然と過ごしている人がいかに多いかの証拠だから、その分余計に幸運にありつける確率は高いのかもしれない、ということにしとこう(笑)。
ウォーキング中にキャスターバッグ一つで住宅街を徘徊している小物売りの娘に呼び止められ、の件。平野氏も以前に大阪の自宅マンションで同様の訪問を受けたとのこと。どうやら純粋に物販目的であって、シモの方への裏展開はないらしい、ただしあくまで今のところ(苦笑)。これは初耳。「相手は可愛い娘の上に、高々数百円のモノだからまぁ一つくらい買ってやろうか、の気にさせるんとちゃうか」。同情も買わせて...。ハハァー、これが本当だとしたら考えたもんやねぇ、まぁ大儲けはできないだろうが。人間心理(というかスケベ心??+同情心)を上手く突いてる。三ひねりぐらいしたデート商法という感じ。心理学恐るべし。
どういうわけか誠氏がダイアネティックスのパーティ招待受けた、の話。Scientologyですか、懐かしい(苦笑)。平野氏も少し触れていたように、ハリウッド・スターで傾倒している人も多く、10年以上前に一時マスコミで話題になった記憶がある(参考記事:The Thriving Cult of Greed and Power, TIME)。さすがの誠氏もちょっと尻込みしてたけど、たとえばここを読んでから深入りするかどうか決めなはれ(笑)。
新たなタレント登竜門としてスジドルが流行の兆し、との竹内氏コメント。「進化を遂げた究極の着エロ」って、これは盲点だったな。フラッシュの記事から番組でも取り上げられた高見美香のインタビュー記事がありますね。確かに掲載されている水着姿には一本筋が...(笑)。うーむ、スジのおかげで売れたとしても将来封印したくなる代物じゃないのか。ヘアヌードよりかえって恥ずかしいような気もするんだが、やってる本人はどうなんだろ。見ている方はどっちもOKですが(苦笑)。
淀川河川敷にて目撃した胸はだけ老婆。天王寺の超ミニスカお爺さん。平野氏曰く、こういう人種は最近全国的に増えているような感触を持っているとのこと。年配の人がハジケて爆発したら怖いよなぁ、抑圧されていた期間が長い分。売春とか女装で済んでりゃ問題ないが、変な犯罪に走らんようにしてほしいよ。そういう意味での「魔界の口開け」に要注意と思う。
機内ライター持ち込みの件。本来は全面持ち込み禁止なのだが、機内喫煙が許されていた頃の名残なのか1個持ち込みはあくまで特例なんだと。要するに喫煙可能な新幹線との対抗上妥協せざるを得ないというわけなんだな。蛇足で、飛行機に比較した場合の新幹線のセキュリティの甘さを指摘しておりましたが、新幹線とか列車の場合、乗客だけをチェックしても話半分でテロ等対策としては有効でない。なぜなら、地上を走る線路は誰でもアクセス可能であるから、車内でなくとも線路上で車外から攻撃されたらひとたまりもない。だとしたら、乗客チェックだけをやっても意味がない。両方やるのは費用対効果の面で非現実的だし。
NHKを巡るゴタゴタ。病院レンタルTV業界が受信料支払い拒否(参考:病院貸しTV 受信料40億円拒否 業界団体がNHKに通告)。四面楚歌のNHK、今後は経費切り詰めで「お姉さんの質落ちる」と予想。NHKは今までコスト意識が低く、「拘束時間は長いし、なんでも撮り過ぎ」。受信料拒否問題が拡大し、いよいよ経営の屋台骨にまで影響が及ぶようになってきたら、ガバナンスと経営効率改善の観点からいずれ民営化が抜本改革案として浮上する事態は避けられんだろう。料金徴収としてpay per view方式の話が出ていたが、地上波も完全デジタル化される2011年以降でないと現実解として採用できないだろうとは思う。それにしてもねぇ、吾輩個人としてはNHKの製作する質の高いドキュメンタリー(だけ)は好意的に評価しているので、早く再起を期してほしいものである。