自己啓発本を読んで世相を知る

NHKの海老沢、大阪市の関市長、堤エロ爺...。裸の王様のオンパレード。組織には常に外部の血を入れないとダメ、の見本か。corporate governanceの話を持ち出すまでもなく、こういうのは放って置いたらどこの組織でも起こりうることだ。それにしても裸の王様の最期は決まって哀れで無惨。しかも崩壊は(分かっていながら)突然やって来る。先週の週刊新潮に堤爺の病院内ショットがすっぱ抜かれていたが、やつれ顔で見る影もなかった。近日中逮捕の噂もしきりに出ているし。かつてあれだけ権勢を誇っていたとしても、死ぬ間際でボロボロになって拘置所にぶち込まれるなんて。人生って一体...(笑)。
NHK裏金事件の張本人プロデューサーは案の定すこぶる羽振りが良かったとの話。大抵の人間はあぶく銭を持ったらどうしても見せびらかしで派手なことをやってしまう故に妬まれて「内部で刺される」。つくづく思うんだが、一番賢くて幸せなのは、目立たない金持ち。逆に一番最悪なのは、目立つ金持ち。内部で刺されるどころか、今じゃ某国強盗団に狙い撃ちされて命すら危ないリスクを背負う羽目に。金持ちは潜伏するくらいの気持ちじゃないとホンモノじゃないな(笑)。でもあぶく銭はそれを許さない。そして歯止めが効かない。
機内のライター持込1個制限について。「なんで(ゼロじゃなくて)1個やねん」。本件に限らず、マニュアル主義的なお店などでの体験談を交え、杓子定規で融通の利かん応対に対し、「(応対する)人間は個別の事情を聞くためにいるんやろ、いつもルール通りやるんやったら人間要らん」と竹内氏。ルールを疑うことを知らない日本人の惰性の発露。こんなもん恐らく裏事情も何もないだろうよ。案外誰もその規則の存在理由を説明できないんじゃないか? 機内持ち込みの話はともかく、日本の飲食店での過度なマニュアル対応、というか臨機応変が利かない対応にはほとほと呆れ果てたとかいうアメリカ人だったかインド人だったかのエッセーを読んだことがある(出所失念)。世界に目を向ければ、宗教によって食べ物の禁忌があるにも関わらず、日本の飲食店でその辺の事情を汲み取ってくれるところが少なくて困ったとかいう話だったと記憶。まぁねぇ、例えばチェーン展開している店なんてコックからウエイター/ウエイトレスに至るまである種の規格部品だからなぁ。自分のアタマで考えるな、と。そして働く側もリスクを背負いたくないからルールが欲しい、すがるものが欲しい、と。そこでひょっとしたら自己啓発ブームに繋がるわけですかね。大会社も定年まで持つ保証なしの時代、生きるためのルールが欲しいんや、と。
啓発本ブームということで「愛されてお金持ちになる魔法のカラダ」に注目。歩いて運気を上げるだとォ? しかしamazonの一部マンセー書評は気色悪過ぎ。竹内氏曰く、「(普通なら面映くて書けないようなことを)そこまで書き切ったらからこそ売れる」。そういう意味では細木数子と同じで世相の代弁者なんだろうねぇ。この種の本は、「チーズはどこへ消えた?」以来山ほど出ているが、結局どれもこれもpositive thinkingの繰り返しやろ? 次の推薦図書(笑)として、

  1. ちょいモテ男になる技術―現役女子大生キャバ嬢が教える
  2. キッパリ!―たった5分間で自分を変える方法
  3. Good Luck
が挙げられる。1に関しては、銀座本(苦笑)とあわせて「余計なお世話や」と誠氏暴れる。銀座本の代表は、「銀座ママが教える 「できる男」「できない男」の見分け方」あたりか。「何様やねん、(客の暴露話等)内緒にしとけよ。(客は)何のために高い金払って来とると思っとるねん」と誠氏。ある意味で職業倫理違反だと非難されても仕方ない面はあるな。男のしょーもない自慢話を黙って(いや、ニッコリと)聞いて腹に収めてくれずして、だーれーがーあんな料金払うんじゃぁー、ってことですわ(笑)。
立原啓祐、生瀬さんらに嫉妬か、の話。ネットで検索したら、「立原啓祐さんと桂春菜の対談」なんて記事見つけた。目標は「大立原教を作ることですね」。ピンとこない、この人(苦笑)。
秋葉原のメイド・カフェ。リスナー情報によれば、人件費に食われて内装まで金掛けられない様がありありだと。竹内氏情報では、朝青龍および光浦靖子みたいなメイドさんを発見。早くも人材不足を露呈か。飽きられるのも早いだろうよ、恐らく。年内に突然客足がピッタリ止むと予想。
NHK教育の「いないいないばぁ」を題材に、教育テレビの露出性を語る。竹内氏曰く、教育テレビでは「(出演者の)人間が垣間見える」。素が出るということは、やっぱり誰も見ていないという証拠(笑)。